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鉄欠乏性貧血

てつけつぼうせいひんけつ

〔内科〕

原因

 体内の鉄分が欠乏して起こる貧血で、貧血のなかでは最も多い症状です。鉄分を豊富に含み、体に吸収しやすい食事をとれば防ぐことができます。女性に多い病気で、日本では成人女性の5~10%が鉄欠乏性貧血の症状があるといわれています。貧血症状にまで至らない潜在性鉄欠乏状態の人は、成人女性の約20~50%になります。

 鉄分は血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの主要成分であり、血液に多く含まれています。1mlの血液には約0.5mgの鉄分が含まれており、鉄分が減少するとヘモグロビンが減り、全身の組織、細胞が酸素不足になってその働きが低下します。

 鉄欠乏性貧血の原因は、鉄摂取の不足、鉄需要の増大、鉄排泄の増加の3つです。

 鉄摂取の不足は、食べ物に含まれる鉄分の不足と、胃酸などの不足で鉄分の吸収がうまくいかない場合に起こります。鉄分の含まれていない食事(偏食)、病気などで食がとれないとき、栄養バランスを無視したダイエットなども鉄欠乏性貧血の原因になります。

 食品に含まれる鉄分は、腸で吸収されるか、イオンになって水に溶けて吸収されますが、そのためには胃から十分な量の胃酸が出ている必要があります。この胃酸が不足している無酸症や、胃酸が少ない低酸症になると、鉄分の吸収効率が低下します。胃腸の具合が悪い人や胃がんなどで胃を切除している人なども胃酸が十分に出ていないので、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなります。

 鉄分は、皮膚、髪の毛、汗、尿、便などから毎日平均1mgほど排出されていますので、鉄分を毎日補給しないと鉄欠乏性貧血になりやすくなります。多くの鉄分が必要になる時期は、子どもから思春期に至る成長期、女性が出産後に子どもに授乳する期間などです。

 鉄欠乏性貧血が若い女性に多くみられるのは、成長期に体が多くの鉄分をほしがっていることと、月経による出血で鉄分が排出されていることが関係しています。しかも、若い女性のなかには、栄養バランスを考慮しないでダイエットする人が多いために、鉄分の不足しがちな条件がそろってしまうわけです。

 鉄分が体外から出るいちばんの原因は、病気や事故などによる大量出血です。痔、消化器の潰瘍および癌、月経過多、子宮筋腫などによる出血も、鉄欠乏性貧血を起こしやすくします。

症状/検査・診断

 体内に貯蔵された鉄があるため、軽度の鉄欠乏では貧血とはなりません。初期症状としては、なんとなくだるい程度の症状しか感じません。貧血が進行すると、動悸、息切れ、疲れやすいという症状が出ます。口内炎や舌炎、頭痛、微熱、舌のまぶたの粘膜が白くなる、食欲不振などの症状もみられます。

 爪がスプーンのようにそりかえってしまったり、まれに食べものがのどにつかえるという症状がでることがあります。また、皮膚、結膜、粘膜、爪が青白くなり、貧血がひどくなると皮膚が黄色に見えることもあります。

 診断は、自覚症状を確認してから血液検査が行われます。

 血中のヘモグロビンの濃度とヘマトクリット(血液中での赤血球の容積の割合)値が低下して、平均赤血球ヘモグロビン濃度と平均赤血球容積に低下がみられます。白血球数は正常で、血小板数が上昇していることもあります。

 赤血球数が、男性で400万個/μl、女性で350万個/μl以下の数値を示したら貧血です(正常値は男性で450万~550万個/μl、女性で400万個/μl)。

 ヘモグロビン濃度では、男性で14g/dl以下、女性で12g/dl以下で貧血になります(正常値は男性で14~18g/dl、女性で12~16g/dl)。

 ヘマトクリット値で、約40%以下ならば貧血が疑われます(正常値は男性で44~55%で、女性では40~45%)。

 血液の生化学検査をすると、血清鉄が減少し、総鉄結合能が増加して、血清フェリチンの値が低下します。

治療/予防

 鉄欠乏性貧血が軽症ならば食事療法だけで回復しますが、消化器の潰瘍、痔、月経過多など、鉄欠乏性貧血の原因になっている出血を伴う病気の場合はその治療が必要です。

 進行した鉄欠乏性貧血の治療として、内服あるいは静脈注射で鉄剤が投与されます。内服する鉄剤の副作用として最も多いのは吐き気ですが、副作用が出たら薬が変更されます(同じ鉄剤でも、服用する人によって副作用の出方が異なります)。また、鉄剤を服用すると便が黒くなります。かつて日本では、「緑茶を飲むと鉄剤の効果が低下する」といわれていましたが、研究の結果、そのような影響はほとんどないことがわかっています。

 鉄剤の服用開始後2週間で血中ヘモグロビン濃度が測定されます。6週間後に測定しても血中ヘモグロビン濃度の上昇がみられないときは他の病気を疑います。

 静脈注射は、強い吐き気や十二指腸潰瘍などで鉄剤の内服ができない場合や、鉄分の補給が内服では間に合わないときに限って行われます。鉄剤を静脈注射するとアナフィラキシーショックなどの危険があるからです。やはり、6週間ほど経過を観察して効果がないなら中止し、他の病気を疑います。

 静脈注射では、鉄剤が過剰に投与されないように気をつけながら実施されますが、内服薬では腸が過剰分は吸収しないように腸節するので、過剰となる心配はありません。

 鉄欠乏性貧血を予防するために、鉄分を含んだ食事をバランス良く摂取することが重要です。食事だけで鉄分が補えないときは、鉄分が豊富に入った健康食品などを摂取すればよいでしょう。

 女性の場合、月経などは出血量がたいしたことがないと軽視しがちですが、慢性的に血が体外から出ている状態を放っておくと、鉄欠乏性貧血を引き起こしやすくします。また、十二指腸潰瘍や子宮筋腫などのように出血が持続する病気は、鉄欠乏性貧血の原因になるので、早く治療するべきです。また、中高齢の男性の鉄欠乏貧血は胃癌・大腸癌からの出血の可能性があり、消化器系の検査で早期癌がみつかることがあります。

生活上の注意点

 鉄分を多く含む肉、レバー、大豆などを食べるように心がけましょう。海草やほうれん草にも多くの鉄分が含まれていますが、消化吸収があまりよくありません。参考として鉄を多く含む食品をあげます。

 食事から鉄分を摂取できる量は1日あたり15mgといわれています。しかし、体に吸収される鉄分は1mgです。1日平均1mgの鉄が汗、尿、毛髪などから排泄されていきます。その必要な分だけ体は新しく鉄分を吸収します。したがって、鉄分をたくさん摂取しても、脂肪のように体内に蓄積されるわけではありませんので、毎日適切な量の鉄分をとることが大切です。

 ダイエットをする女性は、肉類をとらず野菜中心の食事をしがちですが、鉄欠乏性貧血を起こしがちなので注意したいものです。また、妊娠、出産、授乳の時期を迎えた女性はとくに鉄分が不足しがちなので、常に栄養バランスを考えておかなければなりません。

 幼児期から思春期に至る体の成長期には、とくに鉄分を豊富に含んだ食事が必要です。

鉄を多く含む食品

 女性は生理時に鉄分が排出されるため、男性よりも多くとる必要があります、しかも妊娠中や授乳中は子供にもとられるため、鉄分不足になりやすくなります。痔や胃・十二指腸潰瘍などで慢性的に出血があると、男女問わずに鉄欠乏性貧血がおこりやすくなり、原因疾患の治療とともに鉄剤による治療が必要になります。

 鉄欠乏性貧血の食事療法としては、1日3食きちんと取るようにし、鉄分を多く含む食品を充分とるようにします。食品中の鉄分は、レバーや魚の赤身に含まれるヘム鉄と、野菜や豆類に含まれる非ヘム鉄に分けられ、非ヘム鉄よりもヘム鉄の方が吸収されやすい鉄分です。したがって、非ヘム鉄を摂取するときは、ビタミンCも一緒に摂って鉄分の吸収をよくするなど、有効な成分をバランスよく組み合わせるようにします。

 鉄には、赤血球のヘモグロビンの成分として、血液中の酸素を各組織に運ぶはたらきがあります。そのため、不足すると酸欠状態になり、めまいなどの貧血症状がおこります。鉄の吸収率は、平均8%と低いため、貧血性でなくても欠乏しやすくなります。症状がなくても、潜在的に鉄欠乏状態に近い人もいるので、吸収のよいレバーや赤身の肉、魚介類などを摂取して改善します。鉄分は、ビタミンCと一緒に摂ると、吸収力がよくなります。

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